松田先生ラジオ出演14 取り外す矯正装置のメリット・デメリット
ラジオネーム スキッパーさんから、こんなメールを頂きました。「以前、このコーナーでお子さんが学校に矯正装置をつけて行く事を嫌がるという相談がありましたよね。先生は、取り外しが出来る装置もあるとアドバイスされていましたが、それは、大人でも可能ですか?私は前歯がすきっ歯なので、治したいのですが、仕事上装置をつけるのに抵抗があります。大人でも可能なら、家にいる時だけ装置をつけて治したいので教えて下さい」というご相談です。先生、取り外しができる矯正装置は、大人でも使えるんですか?
先生:はい、場合によっては可能です。メリットもデメリットもあります。子供の場合は、永久歯に生え変わるタイミングを利用して、取り外しが可能な矯正装置で顎を拡げたり、歯を移動して歯並びを整えていくことが出来ます。大人の場合、取り外し可能な装置を利用できるかどうかは、その人の歯並びの状態によります。前歯のすきっ歯のように部分矯正ですむ場合や、歯を並べるためのスペースがある方なら、使うことが出来ると思います。
そんなに簡単に自分で装置をつけたり外したり出来るものなんですか?
先生:入れ歯のような形やマウスピースのような形の装置を使いますので、ご自分でも取り外しは簡単に行なえます。ただし、装着する時は、正確な位置に取り付ける必要がありますから、注意が必要です。
家にいる時にだけ装置を付けるだけでも、充分な効果があるんですか?
先生:やはり限界はあります。歯全体を動かすような治療は出釆ませんし、治療期間が長くなることもあります。また、仕上がりが思い通りにならない場合もあります。一般的には、ワイヤーを使う固定式の方が、治療効果は高いといえます。きちんと治したいのなら、やはり固定式をお勧めしますが、仕上がりが充分でなくても、装置を付けている状態を人に見せたくないと考えられるのなら、一度矯正歯科で今の歯並びの状態を見て貰い、取り外しができる装置が使えるかどうか、どこまで改善できるかをご相談になってみて下さい。
ご自分で納得できるなら、取り外せる装置での治療も選択肢の一つということですね。