松田先生ラジオ出演13 歯周病と矯正治療

大府市の匿名希望39歳の男性からメールを頂きました。「長年、歯並びの悪さに悩んできました。接客業ですが、今年から2年間だけ、事務職をする事になったので、この機会に治療をしたいと思っています。でも、近くの歯医者で相談をしたら、『歯周病が悪化しているので、難しいかもしれない』と言われました。歯周病を治療しながら矯正治療は出来ないんでしょうか?」というご相談ですが、先生、歯周病がある人は矯正治療が出来ないんでしょうか?

 

先生:歯周病の程度によります。歯周病になると、歯茎が腫れて、歯と歯肉の間に「歯周ポケット」と呼ばれる袋状の空間が出来てきます。これが深くなると、歯茎が下がり、歯を支える骨がやせていきます。骨が歯を支えられなくなり、歯がぐらつく状態までいくと、矯正治療は行なえません。

 

その状態までいっていなければ、歯周病の治療をしながらでも、矯正治療が出来るって事ですか?

 

先生:本来は、歯周病の治療を終えてから、矯正治療を始めた方が良いのですが、歯周病が中程度の場合は、定期的にかかりつけの歯医者さんで、歯周病についてのケアを受けながら、矯正治療を行なう事は出来ます。

 

矯正装置をつけていると、歯磨きがしづらくなりますよね。矯正治療を始めて歯周病が悪化することはないんですか?

 

先生:矯正装置を付けることで、食べたものがたまりやすく、歯磨きがきちんとしずらくなったり、あるいは矯正の力が歯に加わる事により、一時的に歯周病が進む場合もあります。ですから、矯正治療に入るタイミングを、かかりつけの歯科医に相談しながら、行なうのが良いかと思います。

 

歯周病の人でも、負担が少ない矯正治療法はないですか?

 

先生:そうですね。以前お話した「デーモンシステム」という治療法ですと、弱い力で歯を動かしてゆきますので、歯への負担が少なくてすみます。歯周病の炎症を治めた後、「デーモンシステム」で治療を行なうのも良いかと思います。

 

 

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