松田先生ラジオ出演12 子供が装置を嫌がる場合
今回は、北区のエリカのママさんからのご相談です。「娘は小学2年生です。乳歯の時から歯並びが悪く、永久歯もガタガタに生えてきたので、矯正治療を始めたのですが、装置をはめて学校へ行くのを嫌がり、結局治療をやめてしまいました。でも、矯正は子供のうちにした方が良いと聞きますし、このまま大人になったらきっと後悔すると思うので、なんとかもう一度治療を受けさせたいと思っています。子供が嫌がらない治療法はないですか?」という事なんですが、先生、いかがですか?
先生:そうですね。子供のうちから矯正治療をした方が良いというのは、子供のうちなら、顎の成長を利用しながら、矯正治療ができるからです。ですが、お子さんが嫌がるようでしたら、本人が自覚するまで、遅らせるのも一つの方法だと思います。
じゃあ、今はそのままにしておいた方がいいんですか?
先生:もし、学校に行く時にだけ、装置をするのを嫌がるのでしたら、入れ歯のように取り外しが出来る矯正装置にして貰うのも、よいかも知れません。
装置って、ずっと付けておかなければいけないんじゃないんですか?
先生:今、小学2年生ということですから、永久歯に生え変わるタイミングを利用して、顎を拡げたり歯を移動して、歯並びを整えていく治療が可能です。この治療なら、寝ている時や家に居る時だけ、矯正装置をつけて、学校に行く時は、外すことも出来ます。
それだと、治療期間が長くなったりしませんか?
先生:そうですね、でも、お子さんの負担は少なくなり、最終段階に装着する固定式の装置の期間が短くなります。本人が自覚するまで待つか、今から簡単な方法で、少しずつ負担の少ない治療をするか、お子さんと良く話し合って、より良い方法を選択されてはいかがでしょう。いずれにしても、お子さんの精神的な負担にならないよう、よくコミュニケーションをとられる事ですね。