松田先生ラジオ出演5 妊娠と矯正治療
ラジオネーム・ハッピーマッピーさんからメールをいただきました。「今年の春、念願の寿退社をしました。時間ができたので、ずーっと治したかった歯並びを治療しようと思っています。でも、34歳なので、早く子どもも欲しいんです。もし、矯正治療中に妊娠した場合、治療は続けられますか?出産で治療が出来なくなったら、元に戻ってしまいますか?」という事ですが妊娠中でも矯正治療ってできるんでか?
先生:妊娠中でも、特に問題はないと思います。むしろ治療に入る前のⅩ線撮影や治療前に歯を抜く必要がある時期に、妊娠されているのは好ましくありません。すでに矯正装置をつけている間に妊娠された場合は、そのまま治療を続ける事が出来ます。
先に治療を始めてしまっていれば、いいわけですね。出産で通院できなくなると、どうなるんですか?
先生:無理のない範囲で出産近くまでは通院して頂き、出産後母子ともに落ち着かれてから、治療を再開すればいいですよ。出産のために治療を中断したからといって、治療前の状態にまで戻ってしまうわけではなく、治療期間が少し長くなるだけです。
以前、治療期間が短くてすむ、デーモンシステムという方法をご紹介いただきましたよね
先生:妊娠中の方にもお勧めですよ。デーモンシステムは、弱い力を使いますので、痛みが少なくなります。治療期間も、歯の動きが早くスムーズですので、短くなる場合が多いです。又、通院間隔が原則として6週間から8週間に一度位と、他のシステムより長くなりますし、 一回の治療時間は逆に短くなります。妊娠されていると、頻繁に通院したり、治療時間が長くなると辛いと思いますので、そういう意味でも最適な治療法の一つといえますね。
他に、妊娠した場合に注意することはありますか?
先生:妊娠中はホルモンのバランスが変化して虫歯や歯周病にかかりやすくなります。磨ける時にはより丁寧に歯を磨くようにしたり、甘い物をたくさん取らないようにしたり、カルシウムは多く取るようにして下さい。
妊娠中でも矯正治療はできるという事ですね。一度お考えになって下さい。