子供の受け口(反対咬合)原因と治療
乳歯列期の段階で上下の前歯の関係が前後逆(下の前歯が上の前歯よりも前にある状態)になっていることがあります。この状態を反対咬合と言います。
なぜ、子供のうちからこのような反対咬合になるのでしょうか?
歯は、口腔内、口腔周囲の筋機能の均等のとれたところに並び、舌圧、および口唇圧のバランスのとれた所に歯列は形成されます。
すなわち、遺伝的要素だけでなく、お口の周囲にある筋肉バランスが崩れると反対咬合を始めとする不正咬合が発症しやすいのです。
また、上下顎の特性や発育の特徴から、子供の反対咬合のほとんどに上あごの劣成長が見られます。
すなわち、子供の反対咬合の治療は、筋肉のバランスを整える治療と上あごの成長を促進させる治療を並行して行う必要があります。
子供の不正咬合の中でも、受け口は治療せずに放置すると顔貌に大きな影響を与えることがあります。よって可能な限り早めに治療を始めることが肝心です。
治療法
・ムーシールドのような取り外しができる装置で治療
・歯列の拡大
①取り外し可能な装置での拡大
②固定式装置での拡大
・筋肉のバランスを整えるためのトレーニング
・必要であればマルチブラケット(ワイヤー)による治療
治療法は様々で、子供の歯並びの状態によって変わってきます。